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天気予報の精度評価



 最近天気予報はよく当たるようになったと言われます(ホントですって(^_^;))。それでは、実際にはどのくらい当たるようになったのでしょうか。下のグラフは、1946年以降昨年までの東京の「今日」の予報の降水の有無の敵中率です。降水の有無の敵中率というのは「降水が有り」と予報して実際に降水が有る場合と、「降水が無い」と予報して実際に降水が無い場合を「当たり」、「降水が有り」と予報したのに実際に降水が無かった場合(空振り)と、「降水が無い」と予報したのに実際には降水が有った場合(見逃し)を「はずれ」として計算したものです。

「今日」予報の降水の有無の的中率(値がない期間は統計なし)
fcst_score

 1950年代までは約75%程度だったのが、1980年代には80%を超え、最近はほぼ83%くらいで安定しています。

 今後、更にこの値が100%に近づくのは非常に困難ですが、現在の予報はこのような「今日、雨が降るかどうか」という大雑把なものではニーズを満たすことが出来ず、雨が降るとしたら、いつ降るのか、どのくらいの時間降るのか、雨量はどのくらいという予報が求められています。

 これからは、こういった詳しい予報の精度を上げていくことになると思います。

 たとえば、下に示したのは最近非常に精度を上げた気温の予想ですが、まだまだ精度を上げなければいけない降水量や風速の予想といったものがあります。

「明日朝の最低気温」予報の誤差(RMSE)
tmp_rmse

 では、その精度を上げるために最も必要な数値予報資料ですが、下に示したのは500hPaの高度の精度です。こちらも大きな場の精度はかなり上がってきていますが、やはり降水量の精度はまだまだといったところです。

 今後この精度を上げていくためには、更に密な観測網の整備が最も有効と私は考えています。

数値予報の精度(500hPaの高度のRMSE)
nwp_score


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