湘南お天気相談所
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 夏休みに黒部第4ダムを見に行ったら,きれいな虹が出ていました。そして,よく見るとはっきりと見える虹(主虹)の外側にさらにもう一つ虹が。これは「副虹」と呼ばれ,主虹とは逆に内側が赤色,外側が紫色になっています。

 主虹の左上にかすかに副虹が映っているのが分かりますか?

 なかなか見られない副虹を人工の水しぶきとは言え見られたことに満足して帰ってくると,8月30日の早朝,東京の大手町でも副虹を見ることができました。この日はご存じの通り東日本では大雨災害が続発している最中で,東京の空も厚い雲が覆っていたのですが,ちょうど地平線と雲の間から顔を出した太陽がこの虹を見せてくれたわけです。地平線すれすれの太陽ですから,虹も半円形に近い非常に大きなものになります。

 空の色が異様に黄色く見えますが,これは画像処理のためではなく,実際に不気味に感じるほど妙に黄色い空で,その空の色を確認するために空を見上げたらそこに虹があったというわけです。

 主虹の左側に副虹が映っているのが分かりますか?

 主虹は雨の水滴の中で光が1回反射して見えるのに対し,副虹は雨の水滴の中で光が2回反射して見えるものです。2回反射する分,光が弱くなるわけですね。

 1998年の7月に富士山に登ったとき、山頂についたら,一般の登山客である周りの人は「あ,虹だ」などと叫んでいました。もちろん,これは太陽の方角に見えることから虹ではなくて,日暈(にちうん)の更に外側にできる水平環です。非常に珍しい現象で、私も最初は彩雲と勘違いしました。


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