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雲の状態種類表(その2)

高積雲,高層雲および乱層雲の状態


 
 地上気象観測通報においては,雲の種類と雲量(全天にしめる割合)を通報することになっています。雲の種類は,高度別にその高度で最も量の多い雲の種類を数字で通報します。
 このページにはこの雲の分類の写真を掲載しました。写真は気象通報を行う船舶向けに配布されている「雲の状態種類表」,説明文は「地上気象観測指針」のものを掲載しました。
 2枚の写真が掲載されているもののうち,下段は私が撮影したものです。



Cm−1
 半透明状の高層雲
 灰色がかっているかまたは青みがかった色をした雲で,半分以上が半透明で,この部分を通して太陽や月を見るとくもりガラスを通して見るようにぼんやりと見える。
Cm−1


Cm−2
 不透明状の高層雲または乱層雲

 全天の半分以上の雲が太陽または月を隠すほど充分に濃密なAs,またはNsである。
Cm−2


Cm−3
 半透明状の高積雲
 大部分が半透明のAcで,種々の雲塊はゆっくりと変化し,全て単一の層であり,彩雲が見られるのがこの雲である。もし,Acの半分以上の雲が太陽や月を完全に隠してしまうほど厚いときは,不透明状のAcとする。
Cm−3 Cm−3_2


Cm−4
 半透明状の高積雲(レンズ状)

 レンズ状またはアーモンド状の形をしたAcで,雲の大部分は太陽や月の位置が分かる程度のAcである。また,この雲は2層以上の異なった高度に出現し,形は常に変化している。
Cm−4 Cm−4_2


Cm−5
 半透明状の高積雲

 帯状のAcまたは2層以上に重なった層状のAcで,Cm=7の雲と異なり,次第に空に広がる傾向がある。モザイク状,ロール状,または帯状で,地平線の一端から天頂に広がる傾向があるが,先端の動きが止まったとき,または反対の地平線に到達したときはCm=5としない。
 Cm−5


Cm−6
 積雲または積乱雲から発生した高積雲

 Cuの発達過程で,安定層に達し横に広がってできたAc。また,安定層に達してから一時的に横に広がった後,再び成長を続けてCbに発達した場合でも,横に広がったAcが残ることがある。
 Cm−6


Cm−7
 多重雲の高積雲(半透明,不透明)

 半透明または不透明のAcが主体となり,次の三つに分ける。
  1. AsまたはNsを伴うAc
  2. 空に広がる傾向のない単層不透明のAc
  3. 2層以上の半透明または不透明のAc
 これらの雲は,時に降水を伴うこともある。
 Cm−7


Cm−8
 塔状,ふさ状の高積雲

 小さな塔またはこぶ状に盛り上がったAc,またはふさ状のCuのような外観を持っている。
 Cm−8


Cm−9
 混沌とした空に現れる高積雲

 この空の主な特徴は,混沌として,重苦しく,よどんだような外観である。中層の雲は重なりあって,種々の形の雲があり,変化する過程の雲である。一般的には,この空には種々の下層の雲と上層の雲が現れています。
 Cm−9


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