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6月 梅雨前線


 今月はお約束通り梅雨のお話です。

 ポーラーステレオ赤外画像では7分55秒ころ、全球赤外画像では4分16秒 ころ、水蒸気画像では65分25秒ころです。

 5月中も少しその傾向が表れ始めていますが、6月に入ると華中・華南(画面 の左端の方)から台湾にかけての地域で、対流活動が活発になり、真っ白な積乱 雲が現れては消えるという状態になっているのが分かります。

 そして、その雲が偏西風に乗って東に流されるようにして、日本付近に達して いるのが分かります。

 この年(1997年)の梅雨入りは次のとおりです。
   沖縄・奄美地方      5月1日
   九州南部・四国地方    6月2日
   九州北部・中国地方    6月8日
   近畿地方から東北北部まで 6月9日

 台風7号のために、一時的に西からの流れは途切れますが、その後は再び梅雨 前線が日本付近に停滞します。
 特に、6月22日から24日にかけては典型的な梅雨の時の雲のパターンです。

6月22日

 もう少し広い範囲の雲の流れを見てみましょう。

 全球画像で見ると、ベンガル湾からインドシナ半島にかけて、やはり対流活動 が活発で雲が湧いているのが分かります。

 この次期、大陸は暖められて大きな低圧部となり、そこにインド洋から湿った 空気が流れ込んでいます。いわゆるモンスーンですね。
 このモンスーンによる水蒸気と、太平洋高気圧を回って南から入る湿った空気 が梅雨前線の水蒸気源です。

 これは、水蒸気画像を見ると良く分かります。6月22日ころ日本付近に来る 真っ白な部分はどこから来るか、テープを逆送りにして、確認してみてください。

 ここまで読まれて、何か足りないなと思われた方はいらっしゃいますか?
梅雨前線の一方の主役であるはずのオホーツク海高気圧が出てきませんね。

 実は、オホーツク海高気圧は、特に西日本の梅雨に関しては大きな働きをして いません。
 実際、雲のパターンが典型的と書いた6月22日。オホーツク海に高気圧はあ りません。

6月22日天気図


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