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7月 梅雨末期豪雨と台風


 7月は梅雨末期と台風です。
 画像は赤外画像を使います(テープの目盛りは9分24秒)。

 7月に入って梅雨前線は北上し、関東地方では真夏の暑さになりましたが(5日、埼玉県熊谷の最高気温は39.9度)、6日、東北地方で大雨を降らせた後、低気圧の通過とともに前線は再び西日本から東日本にかけて停滞しました。

 この頃になると、気温が上がり大気中の水蒸気量が増えるため、梅雨末期特有の集中豪雨が発生しやすくなります。

 8日から17日にかけては、西から次々と雲がやってきて、時には発達した積乱雲(真っ白な固まりがそれです)が通り、九州地方を中心に短時間強雨が発生しました。
 鹿児島県出水市や兵庫県宝塚市では土石流や崖崩れが発生し、犠牲者が出ました。

 ところが、18日頃からは前線が南に下がり始め、19日には東北北部から、中国・四国地方まで梅雨明け、翌20日には九州も梅雨明けしました。
 大陸上を見ると、前線帯に伴う雲の帯は沿海州に伸びており、日本付近まで南下する様子はありません。

7月23日

 このように、梅雨明けが南から順に明けずに、前線が南下して、梅雨明けすることもあります。しかし、こういう年は太平洋高気圧の勢力が弱いことが多く、不順な天候になりやすいといわれています。

 さて、少し巻き戻して、日本のはるか南海上を見てみましょう。

18日
06時
可視
 18日の後半頃から、北緯10度、東経137度付近で、雲の固まりが回転を始めました。熱帯低気圧の発生です。
20日
00時
可視
この雲は周りの雲を巻き込みどんどん大きな渦になっていきます。20日0時には風速34ノット以上と判断され、台風9号となりました。22日1時には目も見え始めました。
23日
18時
赤外
この台風は23日18時には920hPaまで発達しました。
26日
9時
赤外
その後、南大東島付近まで来ると急速に衰え、目もはっきりしなくなってきましたが、大量の水蒸気を持ったまま26日8時過ぎ徳島県阿南市付近に上陸。近畿から東海地方に大量の雨をもたらしました。

 この年は日本に影響する台風が多く、皆さんの記憶に残っているものも多いと思います、この年の台風は、例年と違って南海上からまっすぐ日本に向かって北上してくるものが多く、このことからも、太平洋高気圧の西への張り出しが弱かったことが分かります。

台風9号経路図


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